韓国ではブッダの誕生日を旧暦で祝うのだそうで、ブッチョンニム オシンナル(仏様がいらっしゃった日=花祭り、灌仏会(かんぶつえ))に作ってもらってから気に入って何度もリクエストしている食べ物です。
お寺飯の定番カンジャンビビングクス
カンジャン ビビン グクス(醤油 混ぜる 素麺)と言う名前で、韓国ではお寺で出てくる精進料理としても定番なんだそうです。
ソースには醤油、ごま油、酢、砂糖にすり下ろした生ニンニクが入っています。
本物のお寺の精進料理ではニンニクやネギは入っていませんが、「ニンニクが無いとこういう味は出ないよ〜」と夫。
麺が素麺でやや驚きましたが、日本でいう冷やし中華っぽい感じの味付けでとても美味。 韓国的には載せるまでもないショボ飯なんだそうですが、こう言うのが良いのよ!と力説しました。
宗教のイメージ
今までは私が宗教の話を嫌がっていたので、夫もあまりしてくれることはありませんでしたが、最近私の考え方が変わってきたこともあり、食事の際に仏教話をしてくれました。
宗教の話=犯罪とか怪しいって考えに結びつけやすいのはなぜでしょう。
珍しいことだからニュースになるっていうのに、悪行が目立ってしまうから印象が強いんですよね。
でも今回、夫から純粋な信仰の話が聞けて、怪しいとか変だとは抵抗感を特に感じなかったので、宗教というくくりで毛嫌いするのはどうなのかと思いました。反省です。
宗教観の違いにカルチャーショック
これは大きなカルチャーショックだった話ですが、中東〜アフリカのいくつかの国では宗教教育がガッツリある国もあったり、就職活動の際に必要な”推薦状(これがないと就職はほぼできない)”は宗教者のリーダー(日本でいう僧職)からもらうことが一般的なところもあるほど、宗教が身近な国が多いようです。
熱量MAXで話始められると温度差にやや引いてしまうことも少なくありませんでしたが、興味深い話もありやや学びがあったことも確かです。
カナダでも教会でのボランティアを含む活動経験は、善行としてアピールポイントになるようで(?)、経歴にあまり自信がない場合にはレジュメ(履歴書)に記載することができるようです。
私も学ばないと・・
宗教と信仰の話なしには国の文化も習慣も語れないことをカナダに来てから感じることが多いので、詳しくなくても少しは話せるようにならないとなんて思います。
外国の方から見ると、日本の宗教観って興味深いようなんですよね。
質問されてもいつまでも答えられないままでは少し寂しいので、興味のあることからですが、Kindle本等で少し学び始めました。
今度聞かれたら、日本の宗教観について多少説明できるようになったらいいなぁと思います。
宗教は金儲けであってはいけない
お寺飯の定番、ビビングクスからこんな話になってしまいました。
夫曰く、「知る限り韓国のお坊さんはみんなの前で法話はしない」んだそうです。「じゃあ、お坊さんは何をするの?」と聞くと、「お経を読む。」の一言。
え?
質問の仕方を変えて掘り下げていくと、こう言う話が聞けました。
お手伝いしたりしてだんだん関係が築き上がってくると、個人的にアドバイスをしてくれたり、占ってくれたり(主に四柱推命。霊能鑑定できる人はそれも含め)するそうです。
その際の注意としては、相談料みたい名目で高額な金銭を要求してこないこと。お坊さんが生きていくためにサポートするのはいいけれど、宗教は金儲けであってはいけないからですって。日本と同じですね。
おわりに
夫家族の通っているお寺ではそのあたり全て無料なんだそうで、何度も無料って言うのは悪いので申し訳程度にお布施するんだそうですよ。
韓国でもそういう良心的なものがあるんだ!って衝撃を受けたってことはここだけの話にしておきます。笑