Life in Bloom

英語赤点組だった私がカナダで永住権を取得(PNP)。Life in Bloom(人生真っ盛り)という意識で生活するカナダ生活と在住歴のある韓国話をお届けします。

ソウルの電車・駅構内はキケン ーアジュンマ注意報ー

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 ソウルの人々は疲れている。東京の人々も疲れているけれど、ソウルのそれとは少し違う。

ソウルで電車に乗ったことがある人がいればわかると思うが、混雑時の1号線はカオスだ。

オバチャン勢が異常にパワフルで、日本で言う大阪のオバチャンとの比ではない。

 

 ソウルの電車内といえば、オバちゃんらが圧倒的存在感を放つ。オバチャン同士の激しいぶつかり合いや、時にケミストリーをも間近で見られるパワースポットだ。とはいっても、日本人はそのパワーにひるみ、逆にエナジーを吸い取られてしまうような錯覚を覚えるだろう。

 本数の少ない時間であっても10分に1回は必ずやってくる1号線であるが、戦いは待機時からすでに始まっている。乗降ゲートの前にピッタリと張り付いて並ぶ人並をかき分けて、オバチャンたちは前へ前へと前進してくる。気がつくと、最後にやってきたはずのオバチャン2人が一番前で待っている人のさらに前に割り込んで電車を待っていた。

 

 電車が到着し扉が開く。と、カバンの空中浮遊を見た。

さきほどのオバちゃんが場所取りのために、湘北のスリーポイントシューター三井のような見事なシュートを持参カバンでキメたのだ。

驚きとドン引きの微妙な空気で溢れ、周りがまごついている間に、ササッと席につき涼しい顔をしているさきほどのオバちゃん。

一方、もう1人は信じられないほどのプレッシャーをかけ、その殺気から座っていた若者を立たせた。メデュサーもビックリの眼力である。

 確かに1号線は、最初から最後まで乗ろうとすれば、立っているのが辛いと理解できるほど長い路線ではあるが、この光景にはかなりのカルチャーショックを受けた。

 

 ところで、韓国には3つの性があると言われている。

「男と女と、アジュンマと。」なんて言われているらしい。

アジュンマは韓国語でオバチャンの意味であるが、既婚女性は基本全員アジュンマと呼ばれようになってしまう。

しかし、ここでいうアジュンマは若い経験不足のアジュンマではなく、芳醇な漢方とキムチの香りを放つ大の大人で、人生の先輩方のことだ。

彼女らは最低でもおおよそ50代であり、強者になると70代でも全然衰えを見せることのないキレッキレさを見せてくれる。

一号線の電車内は、そんな韓国至上最強アジュンマたちの巣窟だ。

 

 若いアジュンマ予備軍も強力で、学生街や夜遊びスポットの多い2号線もアナザーカオス。

こちらは特に若めの日本女子はターゲットになりやすいので、アナタが若い日本女子である場合、切腹前夜の覚悟で乗車せねばならない。

韓国女子らからわざとカバンでぶつけられたり、降車駅で降りられないようにだとか、乗れないようにドアでの進路を塞がれる程度のことはほんの序の口。この程度は余裕の笑顔で返せるようになった。

しかし、キルヒールと言われる、当時流行っていたヒール部分が10センチ以上もあるものでわざと足を踏まれたり、顔を確認してからわざわざ踏もうとしてくる人が何人もいるのにはさすがに驚く。これには最後まで慣れなかったが、特に酷かったのは周りに誰もいない場所でさえ、イノシシのように猛進してきて、ハードなつくりのカバンで思いっきりタックルしてくる韓国女子がいることだ。

韓国ソウル滞在時、韓国女子から激しくぶつかられることは日常茶飯事だったが、はじめの頃は相当なショックを受けた。

ぶつかられよろめいた時に、日本の感覚で何か言ってくれるかな?っと期待したのが甘かった。タックル女子はこちらを見ながら「フンっ♪」と満足そうな表情を浮かべ、颯爽と去ってゆく。そこに謝罪の言葉はあるはずもなく、ただただ腕の痛みと彼女のドヤ顔の残像だけが残る。

 その後もこういったことは度々起こった。1人で歩いている時や日本女子と一緒にいる時だけではなく、なんと韓国女子の友達や韓国夫の前でも同じことが繰り返されるので、ついに韓国女子と夫から「あれは間違いなくわざとだね」とお墨付きをもらった。

 

 ソウルでは電車内だけでなく、駅構内もアメフト会場かと思うほど熱気に包まれていることが多かった。

人混みの中でどさくさに紛れ、いけすかない女をバッサバッサとなぎ倒していく韓国女子で溢れるソウルの駅構内、ボーッと突っ立っているような無害に見える日本女子は格好のターゲットとなりやすいようだ。

 ソウルの一号線アジュンマは席の場所取りに命をかけ、二号線にいがちな気の強い韓国女子は気に食わない女へのタックルに日々精進している。都会の喧騒に疲れている韓国の女たちは、こんなところで日頃のストレスを発散させているのかもしれない。

 思いっきりぶつかられた時にせめて跳ね跳ばない身体を持ちたいので、次にソウルへ行くことがあれば、アメフトで鍛えてからにしようと密かに思っている。