Life in Bloom

英語赤点組だった私がカナダで永住権を取得(PNP)。Life in Bloom(人生真っ盛り)という意識で生活するカナダ生活と在住歴のある韓国話をお届けします。

カナダ男子「俺、ユーチューバーになるっ!」

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中間テストが終わったので、久々にお気に入りのカフェへ。

お目当ては挽きたての豆の香りと美味しいコーヒー、心地良い広々とした空間に、たまに話しかけてくれる店員さんたちだ。

ここのカフェは勉強をしやすい広い机があるということで学生が集まりやすく、店員さんにも学生バイトの人が多い。周りに倣ってパソコンを広げれば、図書館カフェ的な雰囲気も手伝って、なんとなく手が進むような気がする。

 

中でも1人、お気に入りの店員さんがいる。

振る舞いや話口調から勝手に女性だと思い込んでいたんだけど、彼は既婚者で相手は現地出身のアジア人女性だということだった。アジア人女性と結婚しているだけあって、アジアのことに興味があるようで、何かとアジア話を私に振ってくれる。

現在この土地で、夫以外に日本の食べ物だとかアジアの文化なんかについて好意的に話をしてくれる人が周りにいないので、彼が話しかけてくれると嬉しさもありつい長話をしてしまう。

彼も彼で話好きなようで、好きな日本のアニメの魅力なんかを熱心に私に伝えてくる。残念ながら私はアニメをあまり観ないので、話を聞いていても「????」って状態なことが多いのだけれど、役に立てないながらも一応会話は成立しているようだ。

何にしても、日本やアジアについて興味を持ってくれる人がいるというのは嬉しいものね。

 

そうそう。彼は駆け出しのユーチューバーでもあり、ユーチューブでゲーム中継をしているとのことだった。

もしかして知っているゲームかな?って思って何のゲームをするのか聞いてみたけど、残念ながら全くわからんゲームのタイトルを言われたわ。

なんだ。ぷよぷよとかマリオカートみたいなやつじゃないのね。

彼が配信しているのは何かのアクションゲームで、何百回も死ぬことで少しずつ経験を積んで進めていくゲームなんだそうで。

それの一体どこが面白いのかわからないってのは、やらない人側の想像力の欠如ってやつなのかしらん。

彼曰く、「とても人気のあるゲームで、トップユーチューバーだったらヤバイぐらい稼いでいるよ」とのこと。

 

 

そんな話をしてから約1ヶ月。久々に訪れたカフェで今日も彼は働いていた。

が、開口一番「今日でカフェやめるんだよ。本当は週末までだったんだけど人が足りなくて、結局今日までになったんだ。最後に会えて良かったわ」と話してくれた。

 

え???

違う仕事が決まったのかな?

それとも、学校に戻ることになった?

 

っと、考える時間があったかどうだか。

 

彼は続けて「カフェをやめて、本気でユーチューバーを目指すよ。」と言った。

 

へっ?!

 

彼はこの土地出身のカナダ人だけれど、今は奥さんの実家で義実家暮らしをしている。

奥さんは学生で、彼はいわばマスオさん状態。

奥さんのご両親はアジア系移民ということで、話からなんとなく厳しそうな印象を受けた。

 

コメントに困ってしまい、一瞬驚いた顔をしてしまったのかもしれない。

一方、「1年って限定して本気でやるよ。」と、目をキラキラさせて彼が言う。

 

マジか。

 

1年というのは、あちらのご両親や奥様と約束した期限なのかもしれない。その間の生活費は?と一瞬いらぬ心配をしてしまったけれど、他人様の家のことに首を突っ込むわけにもいかないので、無難に「チャンネル観てみるね」「頑張ってね」と言うにとどまった。

 片手間に、料理動画を載せてる人とか、メイクを載せてる人とか、恋愛のアドバイスをしてる人なんてのはいるけれど、まさか本気でユーチューバーを目指す人がまぁまぁ身近なところに出てくるとは。 

 

今頃、家の地下室で敵を倒しては何度も蘇生しながら、その世界での平和と一攫千金を目指しているだろう彼。

1年という限定付きではあれど、奥さんの実家で完全にアウェイな空間でそれができるってすごいなぁだなんて、やや感心してしまう私は老害ってやつなのかもしれない。

 

それにしても、いつもウサギやハートいっぱいの女子力の高いラテアートをしてくれるバリスタさんが、ゾンビかなんかをガンガンなぎ倒すゲームのユーチューバーに転身し本気で生き残りを懸けるとは。

結婚相手が女性だったっていうのにも相当驚いたけどサ、これが巷で言うギャップ萌えってやつなのかしら?

人は見かけによりませんなぁ。