Life in Bloom

英語赤点組だった私がカナダで永住権を取得(PNP)。Life in Bloom(人生真っ盛り)という意識で生活するカナダ生活と在住歴のある韓国話をお届けします。

漢方薬を処方してもらう

スポンサーリンク

カナダに住んでいるが、韓国人の漢方医から液状漢方薬を処方してもらっている。

よく効くので、あの例えようのない苦味を妥協してでも、たまに飲んで体調を整えたい。

 

漢方との出会い 

親がチョコレート嚢腫で子宮を取っていることもあり、遺伝的なことも関係して月のものはどうも重め。

高校生の頃、市販の生理痛薬が効かず、脂汗をかいて身動きが取れないほど苦しむ日が毎回あった。婦人系に強いと噂の大学病院行くと、検査の結果「これだけ数値が高かったら痛いね」と先生。

何の数値が高かったのかはわからないけど、この時に恐らくその数値を抑えるために処方されたのが粉状漢方薬で、はじめての漢方薬だった。

 

漢方医学の進んでいる韓国 

あれから何年経ったのかしら。韓国に住む機会があり、韓国では漢方医学が進んでいることを知る。また、医学部よりも漢方学部の方がレベルが上だと言われており、生活の中にも文化として東洋医学が根付いていることを日々肌で感じる韓国生活だった。

 

身体の陰陽を整える(上半身は陽、下半身は陰。陰陽バランスが崩れると体調を崩す)

身体を温めれば病は治る/防げる

 

こういった考えが常識として存在しているので、韓国の人たちは身体を辛い食べ物で温めて発汗させたり、チムジルバン(岩盤浴)で汗をかいたりすることを好む。夏は夏で辛いものを食べて汗をかいて、身体から悪いものと熱を出し切って、体内のバランスを整えるみたいな。

こういう考え方って素敵だなって。

 

医食同源 

「医食同源」を掲げる考え方も好き。

参鶏湯(サムゲタン)のような薬膳レシピが数々存在するので、韓国夫は体調に合わせて、参鶏湯だったり、生理前だったらミヨック(わかめスープ)だったりを作ってくれる。

参鶏湯にはよくわからん木の根っこやスライスされた木の幹が入り、そこに山盛りのニンニクと玉ねぎを丸ごと入れて丸一日煮込む。玉ねぎが全部溶けたら出来上がり。あまりのひどい匂いに近所からの苦情を恐れるレベルだけれど、実はホッとするような優しい味がする。また、食べた後もしばらく身体がポカポカと温かい。それが持続するので風邪知らずになれる。

元気がなくて落ち込んだ時なんかにスッと参鶏湯を出してくれる日にゃあ、夫に再度恋をしてしまう。

まぁその前に、部屋に充満した匂いで倒れそうになるという、お決まりのルーティーンもあるけれど。

 

漢方医の先生に絶大な信頼を寄せている

これらの大元である漢方医の先生には絶大な信頼を寄せている。

カナダに住んでいるので、一応西洋医のかかりつけ医も持っているけれど、何かあれば必ず漢方医の先生のところに相談に行く。

例えると何だろう。坊主から法話を聞くように、話を聞くことで心が軽くなったり救われたりする。漢方的な考えについて話を教えてもらえることは興味深いし、体調や食においての禁止事項とされていることの長年の謎が解決したりするので面白い。これらの話は私にとって生活にすぐ役立つ。また、たまに乱れた食習慣を叱ってくれたりすることも嬉しかったりする。

 

「脈診」「舌診」「触診」

というわけで、久しぶりに漢方薬を処方してもらってきた。(お高いのでしょっちゅうは行けない)

基本的に先生は、脈をみることで体内がわかってしまう。舌診をすることもある。

それと、私の場合は「月経痛」の相談で出かけるので触診もある。口頭で症状を説明すると、ピンポイントで下腹部を一箇所手で押される。っと、毎度断末魔のような叫びをあげるので夫が横で苦笑いする。(うちの韓国夫はどこにでもついてくる) 

このように、先生は「脈診」「舌診」「触診」にて処方する薬を決める。

 

脈は体調で変わる 

脈は体調によってかなり変わるらしい。ピルを飲み始めると脈は変わるし、辞めれば元に戻る。カナダでは超低用量ピルは安価※なこともあり、飲まない方が珍しいくらい普及しているけれど、漢方の考えからすれば「飲まないで!」だそう。

東洋医学に傾倒しているので、生理がどんなに重くても、ニキビが出来てしまっても、ピルは飲まないことにしている。

※超低容量ピル…ジェネリック薬品だと3ヶ月分で12ドルとかのものもある

 

処方された漢方薬はオーダーメイド 

そうして出来たのが今回の液状漢方薬。

f:id:livingcanada:20180920032758j:image

処方薬は全て体調や体質に合わせたオーダーメードでできるので、やや時間がかかり診てもらってから5日程度後にでき上がる。

受け取りに行った時は、出来たてのパックしたてで暖かかった。

 

謎の薬は 呉茱萸湯(ゴシュユトウ)

「今回は◯◯を入れたので少し甘いですよ。」と先生。

調べてみると、この〇〇は日本語で呉茱萸湯(ゴシュユトウ)というものだった。

生理痛に加え、土地柄急激な気圧変化によって引き起こされる強い偏頭痛がある。偏頭痛によく効くのがこのゴシュユらしい。

f:id:livingcanada:20180920043535j:plain

出典:東京生薬協会

 

中国南部などで自生する落葉植物であるらしく可愛らしい写真だけど、この甘さが半端ない。

色々なものと混ざり合うことで、苦さの中に甘さ、泥水の中に飴が入っているかような、変な違和感を感じる味の出来になっている。

 

こんな感じ。

f:id:livingcanada:20180920032806j:plain

にがそうでしょ?

そして、想像以上に多分苦い。これを1日3回パックごと湯煎して温めてから飲む。

電子レンジの使用はおすすめされない。

 

小麦粉禁止な漢方薬 

漢方の考えでは「小麦粉」が悪なので禁止。また、処方中は「揚げ物」も控えないといけない。パスタ系統が好きな私には、漢方薬を飲むことは食生活に大打撃を与えることになる。

こういう時に限って夫が有名店のパンを買ってきたりするのが憎いけれど、少なくとも処方薬を飲んでいる間は我慢しなければいけない。

でも、これが生理前と重なるとなかなか難しいんですわ。

 

生理前はしょっぱいものが食べたいんじゃああ

パスタやパンケーキやパンを何とか踏ん張って耐えて我慢しても、私の場合、生理前に特に食べたくなるのが「ポテトチップス」。

普段はスーパーの棚の中にあっても目もくれないのに、生理前になると異常に食べたくなり2袋は買ってしまう。また、ラーメンなんかも無性にがっつきたくなる。

塩っ気、塩っ気がほしいんだよ。

Sodium(塩化ナトリウム?要するにしょっぱいもの)の入っている食べ物に飢えて中有毒症状みたいなのが起こるんだよ。

 

ということで、こっそり食べる。

しかし、夫にバレる。

夫にチクられる。

先生、舌打ち。

先生に怒られる。

 

一連の流れにより、今回の漢方薬は味の出来がいつもより厳しい。

 

「罰として、今回はいつもより味をキツくしときましたから!」

「まずいけどよく効くから飲んで下さいね~」と、いたずらっぽく先生が言った。

 

韓国で漢方医学を学んだ信頼できる先生に、この町で出会えたことはとても幸せなことだと思う。