英語の発音を学ぶにあたって、最初に壁にぶつかるのは「LとR」の発音なのではないでしょうか。
「LもR」も日本語にはない音なので、発音できるようになるのが難しいというのは仕方ありません。
よって、いつの間にか音が発声できるようになるということはほぼ不可能で、地道に練習をすることが大切です。
一方で、練習を続けることで「LとR」は発音できるようになります。
私は「マフィン」を「マヒン」としか言えなかったほど、発音センスはゼロでした。さらに、30歳を超えてから発音の練習を開始したんです。
そんな私が言うのだから間違いありません。
「LとR」の音は、練習次第で必ず発音できるようになります。
大切なのは舌の位置
「LとR」を発音するにあたって、いちばん大切なのは舌の位置です。
日本語はあまり舌を動かさずに話す言語なので、あなたはこう聞いても戸惑うかもしれません。それはごもっともです。
しかし、「LとR」の音は、日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」のどの音でもありません。やや舌を動かして発声すると感じていても、英語の音を出す動きには全く足りていません。
「LとR」の音は、正しい舌の位置におかずして音を出すことはできない心得て下さい。
舌の位置の違いさえわかれば、あとは練習するのみです。
Rの発音
※スマホに指でお絵かきしてみました。手作り感満載で失礼します。
Rの発音の仕方には、実は二種類あります。
1つは、舌先を軽く上げるだけ。感じとしては、舌を奥に引っ込めるような感覚です。
もう1つは、舌の先を前歯の後ろに置いて、舌の付け根の部分をやや膨らますように出す方法です。
この時、舌は口の中のどこにも触れません。また、思いっきり奥の方に向かって巻き舌にする必要もありません。口はほとんど閉じたような状態で、小指も入らないような狭い口の開きで発生します。
R音は口の外からは動きが見えないので、そこが発音練習の難しさを作っています。
しかし、「R」の音は、英単語の中に最多と言ってもよいほど頻繁に入ってくる音なので、英語を話すにあたって大きなカギとなります。
どちらの方法が出しやすいのかは、練習してみてやりやすい方を見つけて下さい。
Lの発音
※スマホに指でお絵かきしました。手作り感満載で失礼します。
Lの発音は、舌先を前歯の裏側の上(付け根・歯茎)に軽く押し付けます。イメージとしては、先端がゆっくりと歯の裏のトップに吸い付くような感じで、歯の裏にくっつけて発音します。
Lの発音は、単語によって前述の舌の先端を歯の裏にくっつける方法(子音としての「L」ー例:INVOLVE)と、ほんの少しわずかに軽く舌を上げるだけのやり方(語の最後にくる「L」ー例:COOL)があります。
日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」音を卒業しよう
日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」音はどちらかと言えば、この「L」に近いですが、では同じなのかと言うと正解ではありません。
日本語的な言い方だと、本来の英語発音よりもかなり弱く、軽すぎて聞こえづらい音になるので、単語によっては全く相手に通じない発音となってしまいます。
以上のことを参考に、普段話している日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」と、この舌の置き方とを比べながら練習してみて下さい。
発音の練習は1分でも良い。でも、毎日続けてほしい
「LとR」の発音の区別ができないがために、もどかしい思いをしたり、あるいは発音をバカにされて悔しいと思うことがあるかもしれません。
私もそうでしたから、その気持ちは痛いほどよくわかります。
でも、無理だと思わずに諦めないで下さい。
発音の練習は5分とは言いません。1分でも良いので、必ず毎日練習を続けて下さい。
私の場合は、バスタイムだとか、誰も見ていないところで歩きながらだったり、あるいはテレビを見ながら、毎日少しずつできるようになるまで練習しました。
結果、時間はかかりましたが「LとR」発音は習得できました。
ネイティブの人にも聞き返されること無く、スムーズに話が通じるようになると、会話もはずむので楽しくなります。
ユーチューブや本+CDで練習しよう
ユーチューブで発音方法を公開している方が沢山いるので、ユーチューブを観ながら練習するか、発音本にCDなどの音源がついているものを使って練習すると良いです。
私は本を読みCDを聴きながら練習したり、本を片手にユーチューブを見ながら英語の発音を練習したりしました。
今回は「LとR」の話に絞りましたが、一冊優秀な本を買っておけば、発音を全て学べるので便利です。
おすすめの発音練習本
実際にやってみて、私が良いと思った発音練習の本を参考までに2つ上げておきます。
英語喉50のメソッド
1つ目は、『英語喉50のメソッド』です。
この本の著者は純粋な日本人ですが、生まれも育ちもアメリカなのではないかと思うほど美しい発音をされています。
著者の上川さんは現在アメリカで仕事をされていますが、周りのアメリカ人と対等に渡り合えるのは彼の発音なくして始まらないのではないかと思われます。
著者曰く、本のタイトルにもあるように『英語は喉で発音する』もので、そうでないと伝わりさえしないと言うことです。おっしゃる通り、喉で発音できるようになるための目からうろこなレッスン方法で解説してくれています。
また、本の内容をYouTubeでカバーしてくれています。この本を片手にユーチューブを見ながら練習すると、実際にレッスンを行なってくれるように細かな解説がタメになるので非常にやりやすかったです。
American Accent Training
もう一冊は『American Accent Training(アメリカン・アクセント・トレーニング)』です。
こちらは全編英語で書かれているので、英語初心者向けではありませんが、世界的に有名な発音の練習本なので一読し練習する価値はあるでしょう。
これはCDが5枚もついている発音学習本で、主に著者であるアン・クックという女性のガイドでレッスンを進めていきます。CD5枚分と言うことで、発音方法や練習を隅々までカバーしてくれます。彼女のレッスンにはユーモアがあるので、笑いを交えながらケースを紹介してくれたりするので、楽しみながら学ぶことが出来ます。
おわりに
英語の発音って難しいですよね。でも発音できるようになることは、不可能ではありません。練習を続けたら、英語の発音は必ずできるようになります。
元々英語センスゼロで、30歳を超えてから発音練習を開始した私が言うのだから、間違いありません。
是非とも練習を続けて、「LとR」の発音を手に入れましょう。