タイトルの通りだけど、学校で”plagiarism contract”(盗作しません契約)を結んだ。
“盗作は絶対しません。万が一、提出物を盗作したことが学校側に判明した場合には、退学処分となることを理解しました。”
このような内容の紙にサインをして提出した。
学校の提出物はネット等からのコピー&ペーストは禁止
基本的に日本と同じで、学校の提出物はネット等からのコピー&ペーストは禁止。もし何かから引用する場合には、引用とわかるように引用マーク→” (中に引用文)”をつける。
このように↓
"Great spirits have always encountered violent opposition from mediocre minds.- Albert Einstein-"
先生にはどのように提出物が見えるのか
先生が「もしplagiarismが文中にあった場合、どこから文章を盗んだのか流用元とその内容が一瞬でわかるシステムがある」と言うのは他の学校でも聞いたことがあった。
そう説明しながら、教師用のサイトで生徒からの提出物がどのように見えているのかをスクリーンを通して少し見せてくれた。
ところで、その前に少し説明。自分は今ライティングのクラスを取っているんだけど、毎日ライティングの課題が出る。課題や提出物は、全て学校のオンラインシステム上で提出することになっていて、主にワードドキュメントにて提出。
で、先生のシステム上では、生徒らのフルネームとドキュメントファイルらしきもの、そして、その横にパーセンテージが書かれていた。
40%
35%
60%
35%
80%
35%
パッとしか見られなかったので誰がどれなのかはわからなかったけど、クラウディアが私のファイルが画面上に載っているのを見つけてくれて、「アリーナの名前の横に35%って書いてある。何だろうね?」と教えてくれた。
先生曰く、このパーセンテージは”盗作率”なんだそう。
盗作をした覚えはないけど、0ではないのでドキッ!
先生曰く、日々の課題は提出文章自体も短い(1~3パラグラフ)ので、提出ライティングが1パラグラフのみの場合、課題タイトルを文中にコピペして載せるだけで40%程度になることがある。だから、40%以下であれば問題視しないとのことだった。50%以上だとさすがに盗作の疑いが強いので問題視して、確認して流用元やソースを調べます。と、先生は続けたので、疑いが晴れてホッとした。
確かに、課題文をコピー&ペーストしてから毎回自分のライティングをはじめていたので、それが顕著に出たということだった。
中国男子が怒りの抗議
そして、先生が「自分からの盗作もダメ!例えば、過去の自分の提出物からのコピー&ペーストも禁止です」と言うと、10代と思われる中国男子が酷く憤慨して先生に突っかかった。
中国男子:
ハァ?自分の前の文章を載せて何が悪いの?
どうやってわかるというの?
あなたは毎度以前の記録を過去まで遡って、いちいち見るんですか?
したつもりがなくても、覚えていたら同じことを書ける。その場合は?
そもそも何がイケないのか?
こんなようなことを結構な強い怒りのトーンで、質問というより抗議をしたので、クラス内は静まり返った。
中国人の生徒は先生をとても敬う。特にいまのクラスの女子らは物静かに真面目な授業態度をする傾向があるので、先生に対してかなり失礼な態度を取る彼には、周りの中国人も驚いているように見えた。(今回のクラス内中国人は恐らく全員ティーン。もしくは20代ごくごく前半)
先生はややひいて、苦笑いをしながら答えていた。
「彼って、俺はチーティング(ズル)してますが何か?って白状してるようなもんだよね。」と、横からクラウディア。2人で顔を見合わせた。
流用先は一目瞭然
システムからオートマッチングで流用先がわかるので、ボタン1つで例えばどのサイトからの引用なのかということが一目瞭然であるそう。また、自分の過去の提出物であっても、学校のポリシーとしてダメなのだと先生は繰り返し言っていた。
ここでクラスの数人がため息。憶測だけど、何人かこのクラスを取り直しているのかもしれない。
確かに、以前にクラスを受講していたことがあり、前回の提出物の成績が悪くなかったのであれば、コピペからそのまま出せたら今期はかなり楽ができる。
カナダではplagiarismへの考え方は厳しい
先生は最後に、「国によってplagiarismへの考え方は違うようだけど、カナダではとても厳しいルールがあるの。もしplagiarismが判明されたら学校は退学処分になります。メインプログラムではplagiarismを理由に退学処分になる生徒は必ずいるし、EAPプログラムでもちょくちょくクビになる人はでてくるの。そのための”plagiarism contract”(盗作しません契約)よっ!」と言った。
おわりに
盗作はバレる。必ずバレるシステムがある。正直、カナダの技術をナメていた。しかし、そうでなくてもお天道さまは見ているのだから、どうせなら正しいことをして堂々と不合格になろうと思った。
いや、がんばります・・・