カナダで学校に通いながらできる、短期アルバイトの就職活動をしていました。無事に雇用されたので、経験をシェアしたいと思います。
今までの過程:
✓オンライン応募
✓オンラインアセスメント約40分(性格適性検査)
✓電話面接
✓面接(人事担当アシスタントディレクター)
✓面接(採用部門アシスタントディレクター)
✓最終面接(ジェネラルマネージャー)
✓バックグラウンドチェック←今回はこれについてです
人事部との書類のやり取り
契約書等書類のやり取り
GM(ジェネラルマネージャー)との最終面接が終わると、人事部署との書類のやり取りがありました。契約の内容を人事担当者が読み上げてくれてサインを交わします。季節労働のバイトなので短期契約ですが、会社のレターヘッドの入った高級そうな紙を手にし文面を確認すると、(まさか受かるとは・・!)と多少感慨深くなりました。
他に、グルーミングの規定について確認をしました。驚いたのですが、地毛とかなり色の違う奇抜なヘアカラーは禁止、化粧は薄くても濃くてもダメなのだそうです。北米でヘアーカラーリングを禁止されるとは想像もしなかったので驚きました。
他には、政府IDや所持するサティフィケートの確認、必要書類に記入するなど事務的な手続きをしました。
無犯罪証明
必要書類のうちの1つとして、警察へ提出する無犯罪証明取得のための書類へ記入をしました。出生地・国籍など基本的な情報の他に、過去5年間の居住地の履歴が必要でした。自分の場合、数年前は韓国に住んでいたので、その場では細かい住所がわからず宿題となりました。(履歴欄には書ききれなかったので、別紙(エクセル)を添付しました)
以前、老人ホームでボランティアをした際にも、無犯罪証明の提出が義務付けられており、同じく過去5年の居住履歴を書きました。引っ越し回数が多いようであれば、住所履歴をエクセルなどで管理しておくと良いでしょう。
その日は、人事の方から「じゃあ、バックグラウンドチェックに問題がなければ、オリエンテーションで会いましょう!」と言われ帰宅しました。
あぁ、そうだった。まだバックグラウンドチェックが通るまでは仮採用でした・・。
バックグラウンドチェック
リファレンスは2つの照会先を義務付けられました。
「ただの季節バイトの場合、いくら大手でもリファレンスなんか確認しないよ」だなんて沢山の人に言われましたが、ガッツリ30分余りもの電話がかかってきたようです。会社にもよるのかもしれませんが、ここはかなり厳しい印象があります。
バックグラウンドチェックでは、候補者の人柄や働きぶりについて聞かれます。保守的な会社だと感じたので、2社とも同業界のローカルの人(元ボス)にお願いしました。勝手な想像ではありますが、なまりのある英語話者ではここの人事担当者にはあまり受け入れられなさそうな雰囲気を何となく感じたからです。
リファレンスチェックではかなり細かく聞かれたらしい
後日リファレンス先になってくれた元ボスとお礼がてら話したのですが、「こんなに細かく聞かれたのは初めてだ」と言っていました。
働きぶり、性格、就労期間、役割、リーダーシップがあるか、10段階での仕事の評価、エピソードなどなど、「ありすぎて思い出せないよ」と元ボスに言われてしまうほど、人事部からは沢山のことを確認されたようです。
もう片方のリファレンスは、元会社のヘッド付レターにすでに詳細が書かれていました。人事担当のアシスタントディレクターよりも権威のある人事ポジションの人からのものだったからなのか、こちらはEmailでの簡単な確認のみで終わったようです。
それにしても、北米はリファレンス社会ですね。相手もリファレンス先になることには慣れているので、快く引き受けてくれてありがたい限りです。
こういうことがあるので、仕事をやめる際には極力憂いを残さずやめることが大切です。また、リファレンスはコンタクト先を書く前にあらかじめ本人へお願いをします。(いくつかの就活サイトによると、リファレンスはEmailでお願いするのが一番良いそうです。=相手が断りやすいため)
おわりに
書類のやりとりから少し間があったので(バックグラウンドチェックで落ちたらどうしよう)とドキドキしていましたが、さらに数日後、無事に人事担当の方から「All setできたから、次はオリエンテーションの日に会いましょうね!」とメールが来ました。
というわけで、ワタクシ、めでたく「季節労働ポジション」に採用してもらえることになりました。
振り返ってみると、カジュアル(バイト)だとは思えないほど採用過程が多く、振り分けも厳しい印象でした。日本での新卒就活を思い起こすほど大変だったように感じました。
なにはともあれ、(この業界で働くならば一度は働いてみたい!)と憧れていた会社で働ける機会ができて嬉しいです。季節労働バイトなので、年が明けたら期間満了でサヨナラですが、保守的な土地で外からコネ無しで入り込めたことは、私にとって大きな意味があります。有色人種+完全なローカル英語を話せないということで嫌な思いを沢山してきたけれど、諦めないでよかったなって。「諦めることさえなければ、これからも道は拓ける!」そんな思いが湧いてきました。この小さく大きな成功体験を糧に、これからも頑張っていけそうな気がしてきました。
契約満了時に、ここから良いリファレンスがもらえるように頑張ります。