今でこそ永住権を取ってカナダに滞在していますが、オーストラリアで海外生活を始まってすぐの頃は大変でした。
毎日がそれこそ事件の連続で、何も問題が起きない日は逆に不安になるほどでした。
そんな私が海外に出る前にやっておけば良かったと後悔した5つのことをご紹介します。
英語の勉強
英語の勉強をしなかったこと。
これはダントツで後悔したこと1位です。
海外に住んだら「自然と英語が話せるようになっていく」と思っていたら大間違いです。
私がそうでした。
実際は話のキッカケづくりさえもできないような英語レベルで「日常会話力」のなさを痛感しました。
日本ではTOEICの勉強が盛んですが、あくまでアジアの中だけのものでした。
ヨーロッパの子も南米の子も、もちろんアメリカ人やカナダ人も、英語教師以外は誰もTOEICの存在さえ知らず結構ショックでした。
確かにTOEIC900点以上を持っていても、あまり話せない人もいたので、英語の目的が「就職すること」でないのであれば、日常会話の方をまず学ぶことをおすすめしたいです。
例えば、レアジョブ英会話 などのオンライン英会話。
できればまず、無料体験レッスンができるところを選ぶと良いでしょう。
オンラインのレッスンにすれば、何と言っても「安い」のが良い。
気軽に続けられるような値段じゃないからと、途中でやめてしまうのが一番もったいないです。
また、先生が選べることも嬉しいです。
特にフィリピン人の先生が多いと思いますが、フィリピンは英語が公用語です。
表現はとてもナチュラルですし、きれいな発音の先生も沢山いるので、無料で試して選ぶのが良いと思います。
英語のレベルに合わせてレッスンできるので、This is a pen.しか知らなくても始められると思います。
自分がいくつか試した中では、他のオンラインレッスンサイトだと、予約の仕方やサイトの見方がわかりずらかったり、学びたいことへのニーズが限定されていて、あまり役に立たないかもって感じた所も結構ありました。
もし日本にいる間にやっておけば、人生変わっていたのになぁと思います。
私のようにならないためにも、「悩む前にやってみて」と言いたいです。
歯列矯正をする
日本での歯への考え方って、世界から見ても独特みたいです。
日本人が歯を10代のうちに矯正しないことは、外国人には不思議でたまらないのだそうです。
文化の違いってやつですが、「歯列矯正をしない人をどう思う?」と聞いてみたところ、「日本で言えば、多分裸のまま電車に乗るくらいありえないことじゃないかな。」と言われました。
他にも「貧困家庭出身」の「無学」な人などと勝手なレッテルを貼られてしまう傾向があります。
日本では歯医者さんに「矯正をするほどではない」と言われた歯並びですが、八重歯気味なものが1つあるために「吸血鬼の歯」としてからかわれることがあります。
心無い言葉をかけてくる人もいるので、歯列矯正もしていかなくて後悔しました。
その他、銀歯の印象も良くないようです。
治してから出ていきたかったですし、できることなら少しでも状態を良くしてから行った方が良いです。
クレジットカードを作る
日本を出る頃、当時私は現金派でした。
結局一度も使いませんでしたが、親名義のクレジットカードを持って行っただけでした。
それが間違いでした。
海外ではクレジットカードは「身分証明書」の代わりになりますし、クレジットカードの限度額=社会的信用度として見られます。
よって、私の信用度はゼロから始まりました。
日本でもクレジットカードを持ったことがなかったので、海外でクレジットカードを作るのに苦労しました。
あの時の私に忠告してあげたいです。
「何でも良いからクレカ持てー!」って。
海外へ行くのであれば、クレジットカードはマスト持ちです。
また、海外在住で日本の住所がない・実家にも頼れないという人も作れないので、海外に出る前に作るべきだったと自分も深く深く後悔しています。
レーシックをする
コンタクトレンズは不便だと感じました。
オーストラリアに着いてすぐ入国審査でスーツケースを開けるように言われました。
大量のコンタクトレンズ液のことを「これは何か?」と聞かれ、何かいけないものだったのかとヒヤヒヤしました。
無事に入ることはできましたが、あのかなりのスペースをとったコンタクト液がなかったら、もっと違うものを持って行けたのになぁと思いました。
また、折角語学学校で仲良くなったクラスメートたちと遊ぶのにも、コンタクトレンズユーザーであることは不便でした。
スペイン・イタリア・フランス・スイス・ドイツ・オランダから来た同年代の女の子たちと仲良くなったのですが、学校の後は毎日ビーチに行きたがるんですよ。
週末はレジャーをするにも、カヌーを漕いだり、海で競争したり、スキューバダイビングをしたりです。
その度にコンタクトレンズが濡れて視界がぼやけたりするので、レーシックをやってこればよかったなぁとよく思いました。
年々技術も進んでいるので、悩んでいる人がいたら、レーシックを受けることも選択肢の1つにあると思います。
数年後に視力矯正手術をしましたが、視界がパッと開けて、今まで見えなかったものが見えるようになり、新しい人生が始まったような感覚になりました。
本当にもっと早くやっておけばよかった!って死ぬほど思いました。
日本についての勉強
海外に出て、日本のことをあまり知らないことに気付きました。
日本の文化・慣習について質問をされても、説明はうまくでいないし理由も答えられないんです。
日本人なのに日本の話ができなくて恥ずかしい思いを何度もしました。
また、宗教観の話を聞かれることも多いので、仏教、禅、神社仏閣等について多少答えられるようにしておくと良いです。
わからないだとか、あまり触れたくないものに感じるからと変に話を変えようとしたり濁したりすると、「コミュニケーションを取りたくない」と捉えられて仲良くなるきっかけを失ってしまうかもしれません。
日本文化についての本を1冊は読んで、大まかな日本の歴史の流れを知ったり、文化を紹介できるようになる話はどこまでも広がります。
侍や忍者の話もできると良いです。
これが海外に出た時にすぐできていれば、長く付き合える友ももう少しできたんじゃないかなーなんて思います。
他には、最近のアニメ・ゲームについてもよく聞かれます。
アニメだったら「NARUTO」や「進撃の巨人」は基本のようです。
最近では「東京喰食」の書籍も出ていて、本屋さんで目の留まる場所に並べられていました。
いずれも人気があり質問もされますが、答えられないとガッカリされてしまいます。(されました)
同じく、ゲームだったら「ポケモン」「ゼルダの伝説」「マリオ」のことは最低でも押さえておかないとガッカリされます。(されました。)
今だったら、ニンテンドースウィッチでゼルダが出たばかり&爆発的大ヒットなので、ゼルダ話ができると人気者になれるかもしれません。
海外では、子供の名前に「リンク」とつける人がいるほど、ゼルダ信者が多いんです。
抹茶とかお寿司に詳しくなるのも良いです。
抹茶は海外でも人気があり、カフェで抹茶ラテを頼んでいる人をよくみかけます。
その他、抹茶系のお菓子を作ると喜ばれることが多いです。
簡単に作れるキットになっているものをいくつか持って行って、チートしても良いと思います。
簡単キットから作っても、きっと天才扱いされるはずです。
余談です。
これを書いていて思いだしましたが、知り合いの男性は、狙っているスイス人女性に抹茶のケーキを作ってあげてオトしていました。
その後付き合っていたので、私は抹茶マジックだと思っています。
もし、あなたが巻きずしを作ることができたら、ポットラック(食べ物持ち寄りパーティ)で大人気になれます。
巻き寿司は、練習しとけばよかったって思うスキルの1つです。
日本の文化は、いざ紹介しようとすると、どう説明すれば良いのかわからないことだらけでした。
言葉が無理なら形でも良いんです。
こういうことができるように用意しておけばよかったって思うことばかりです。
以上が、私が海外に出る前にやっておけば良かったと後悔した5つのことです。
これから海外に出ようと思っている人、海外で生活してみたいなって考えたことのある方のために書いてみました。少しでも参考になれば幸いです。