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折角入ったカレッジを差別が原因でたった10日で辞めた話 1/4

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私は現在永住権を取得してカナダに住んでいます。以前は西海岸の方に住んでいましたが、今は違う土地にいます。夫の仕事の関係です。ここはカナダのテキサスといわれるような、カナダの中でも差別感情の強い地域であるそうです。

 「カナダに差別はない。」西海岸に住んでいた時は、その言葉通りだと思っていました。

たまにスーパーのレジで私にだけ挨拶してもらえないだとか、そういった程度のことはありましたが、見た目が明らかに現地人ではないからだろうと思っていました。

ところが、この土地に引っ越して以来考えが変わりました。同じカナダ国内だとは思えないほど、ここでは日常的に差別があります。

「差別なんかいちいち気にしていたらキリがない」「差別は仕方ない」「そういうロークラスの人だから差別をするんだって相手にしないことが1番」

ええ、おっしゃる通りです。

私も「カナダで生活させていただいている」という、謙虚な気持ちで日々を過ごしています。

しかし、物理的にこのカレッジを卒業すること、そして、就職をすることがこの土地では難しいと感じました。これは、私が折角入ったカレッジを差別が原因でたった10日で辞めた話です。

 

クラスメートはほとんどローカル

比較的やさしいといわれる分野の技術系カレッジへ進学しました。何でも良いから、手に職をつけようと思ったのです。

初日はオリエンテーションでした。しかし、教室に入るとすぐに愕然としました。白人だらけです。アジア人は、インド人のおばちゃんと私のみ。他に、外国人はスペイン語圏から来た女性が1人いました。この3人を除いて、残りは全員現地で二世代以上カナダに住んでいるローカルの人たちでした。原住民系の人もいましたが、その人ももちろんカナダ生まれのカナダ育ちで、他の生徒はいわゆる白人でした。

 

すぐに感じた違和感

教室に入ると、ほとんどの人がすでに席についていました。生徒たちはチラッとこちらを見たっきり、誰も目を合わせてくれませんでした。初対面だし最初だからこんなものだろうと思っていましたが、隣席の子と自己紹介をしあった瞬間、周りの空気が固まりました。私の英語にアクセントがあるからです。

カレッジ付属の語学クラスでは早口だと言われていた私ですが、ティーンの子たちほど早くは話せませんし、表現がナチュラルでないことも多々あります。このことにも原因がありそうでした。

クラス内のほとんどの子たちは、初めて第二言語話者と同じ空間で学ぶことになったようで、とても戸惑っているようでした。遅くて、ところどころ表現や発音に違和感のある私の英語を聴きとることに、明らかにイライラしている様子が伝わってきました。同じような反応は、インド人とコロンビア人にも向けられましたが、西海岸では数年生活してもこんな経験は一度もなかったことなのでショッキングでした。

 

あなたはパスして良い

配られた小冊子の中に書かれていた、カレッジでのポリシーを順番に読み上げることになりました。しかし、順番がまわってくると、教師はインド人とコロンビア人と私に対して「あなたはパスして良いわ」と言いました。外国人の英語は聞きずらいので、恐らく遠慮してほしかったんだと思います。しかし、インド人が「挑戦してみます」と言い音読をしたので、同じように私も続いて音読に挑戦しました。外国人だからといって、良くも悪くも特別扱いをしてほしくなかったのです。

最初が肝心だと思いました。しかし、クラスの生徒たちは、聞きずらそうに終始眉をひそめています。気付かないフリをしていましたが、互いに無言で目を合わせている様子が横目で何度も見えました。

 

言っていることがわからない

発言する機会がやってくると、教師は「言っていることがわからない」と2度3度は今言ったことを聞き返しました。しかし、何度も言い直しをしたところで、教師は私の言っていることがわからない様子で、結局教室内で他の生徒に助けを求めました。結局、誰かが私の話す英語を再度カナダ発音にいいなおすことで、やっと教師は理解しました。そんなことがたった数分の中に何度もありました。その日の最後には、私の発音の癖を理解してくれたクラスメートが出てきて、その後発音のボランティア通訳担当になりました。

 

英語の発音問題

オーストラリアでは、いつも発音は「良い」と言われていました。カナダ英語とは違い、日本人にとってはオーストラリアやイギリス系の発音はしやすいのです。一応気にはしているのですが、今でもオーストラリアの時の癖が完全には抜けていないようで、たまに嫌がられます。カナダ人は、少しオーストラリア訛りの混じったアジア訛りの発音を聞くことが好きではないようです。

保守的なこの町では、英語を聞き返されることは少なくないです。しかし、この土地で通ったカレッジ付属で、2人の先生から「きみに聞きずらいような発音の問題はない。自信を持て。」と言ってもらえていました。だから、勉強に何とかついていくことで、頑張ろうと前向きに考えていました。

ところがこの有様です。西海岸では英語を聞き返されることさえほとんどなく、カナダ人や英語話者の同僚と普通に遊んだことも何度かあったのですが、初日からこの調子では先が思いやられると思いました。

 

学校内での差別は禁止

オリエンテーションの最後に、先生は、「この学校は差別ゼロポリシーなの。学校内での差別は一切禁止。いかなる場合も、例外はなく差別は許さないから覚えておいて。」と、強く言いました。

 しかし、クラス内での差別の雰囲気を作り上げたのは、紛れもなくこの先生だったのです。

 

次に続きます

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